「魔性のプレゼンテーション」制作中 CAS-UBの生産性の高さを伝えたい

CAS電子出版シリーズの2冊目として、加藤哲義氏著「魔性のプレゼンテーション」を制作中です。

1昨日の第3回CAS-UB紹介セミナーでは、「魔性のプレゼンテーション」の制作実演デモを行ないました。著者から原稿を文章はMicrosoft Word形式、図はパワーポイント、イラストの制作指示を入手。イラストはイラストレータにお願いしてイラストを起こしています。

原稿を整理してCAS-UBにインポート。画像をアップロードして、PDF版とEPUB版を作るまでの所要時間は5,6時間です。あとはイラストの完成、PDFレイアウトの調整など、著者のチェックや修正を完了すれば完成です。いそげば数日でできるでしょう。

PDF版だけなら原稿をInDesignに流しこみしても同じ位の時間でできるかもしれないと思いますが、EPUB版まで同時に作ることはInDesignでは無理だろうと思います。

そう思っていましたら、先日(25日)開催された「eBP Meetup 2011〜電子出版2年目の課題と3年目への展望」の後半のテクニカルセッション「当事者が語る,“実用書”電子コンテンツの作り方・増やし方〜執筆者・制作者・出版社・ツールベンダ,それぞれの思惑とこれから〜」で次のような発言があったようです。

DTPデータからの電子書籍制作の非効率さ

「(ソフトバンク・クリエイティブ 梅屋文彦は)比較的新しいInDesignで制作された書籍をタグテキスト化して電子書籍に変換する場合も問題があるとし,実際にInDesignから.book形式にするために『7校,8校までかかり,校正だけで3人くらい必要になる』と衝撃の事実を発表。

実際,印刷のみを考えたDTPデータを単純に電子化すると,ルビ,行,段落が抜けるといった細かい修正が必要となる。『電子化を考えるならDTP組版の段階で意識する必要がある』(梅屋氏)。」(以上、http://gihyo.jp/news/report/2011/10/2701?page=2 より引用)

電子化を考えたDTP組版だとどの位改善されるのだろうか?

いづれにしてもCAS-UBは現在のワークフローと比べて数倍の生産性を実現できるはずです。このあたりのCAS-UBの優位性を実証すると同時に、うまく伝えていくことが課題と考えています。