EPUB3 Publications3.0 Working Group Draft 15 Feb 2011 [メモ]

2. 導入
・Package Documentの形式、Publication Resourceを組み合わせる方法、閲読システムの準拠性を定義する。

3.EPUB Publications
3.1 内容の準拠性
Package Document
Package Documentは一つであり、Package Document Content Conformanceに準拠すること。すべてのリソースをmanifestに定義し、Publication Resource Locationsに定義する場所にあること。

Content Document
最低一つのEPUB Content Documentに定義する要求に準拠するEPUB Content Documentを含むこと。

EPUB Navigation Document
唯一のEPUB Navigation Documentを含むこと。

EPUB Stylesheet
ゼロまたは複数個のEPUB Style Sheetを含むこと。

Media Overlay Document
ゼロまたは複数個のMedia Overlay Documentを含むこと。

付加的な出版資源
ゼロまたはひとつ以上の付加的な出版資源を含むことができるが、全てmanifestに現れていなければならない

Container
OCF3に規定するEPUB Containerにパッケージ化されていなければならない。

3.2 閲読システムの準拠性
EPUB ContainerをOCF3の通りに処理すること
・Package Documentを処理すること。
・すべてのCore Media Typeリソースのレンダリングをサポートすること
・Foreign Resource Typeの任意のセットをサポートしてもよい、さらに外部リソースのフォールバックを処理しなければならない。
XHTML内容文書を処理すること
SVG内容文書を処理すること
・CSSViewePortを持っているならば、EPUBスタイルシート可視化システムの準拠性に定めるようにXHTML内容文書の可視化をサポートすること
・ラスターイメージを可視化するなら、raster image Core Media Type をサポートすること。
ベクターイメージを可視化するなら、vector image Core Media typeをサポートすること。
・ビデオを可視化するならvideo Core Media Type をサポートすること
・事前に録音されたオーディのレンダリングができるなら、audio Core Media Type をサポートすること、さらにMedia Overlaysをサポートするべき
・Text-to-Speechをレンダリングできるなら、PLS Media Type、CSS2 Speech、XHTML内容文書のSSML属性をサポートするべき

後方互換
EPUB 2を処理すべきである。さらにパッケージ文書バージョン属性が3.0未満またはバージョン属性のないすべてのパッケージを処理することを試みなければならない。

先方互換性
パッケージ文書バージョン属性が3.0超またはバージョン属性のないすべてのEPUBパッケージを処理することを試みるべきである。

XML処理
XMLの非妥当性検証に準拠するプロセッサであること
・XSLNSの定義する準拠プロセッサであること
XML Baseに規定する準拠アプリであること

4. パッケージ文書
4.1 導入
パッケージ文書はEPUB出版物についての図書目録と構造メタデータを保持する。
コンテナの中には次のものがある。
・出版物metadata
・出版物manifest IRIとMIMEタイプで出版物を構成するリソース集合を記述
・spine manifestの中のトップレベルリソースへのID参照。そこから他の全ての資源に到達できる。spineで既定の閲読順序を定義する。
・フォールバック・チェーン 閲読システムが選択可能なオプションの手段
バインディング スクリプト・ベースの実装をカスタム・メディア・タイプと連携するオプションの手段

4.2 パッケージ文書内容の準拠性
次の全ての基準を満たさねばならない

文書プロパティ
XML文書内容準拠に定義する準拠制約に適合すること
・パッケージ文書スキーマに妥当であり、パッケージ文書定義に表される制約に準拠

ファイルのプロパティ
・.opf拡張子を使うこと

パッケージ文書MIMEタイプ: application/oebps-package+xml

4.3 パッケージ文書閲読システム準拠性

4.4 パッケージ文書定義
名前空間http://www.idpf.org/2007/opf

4.4.1 package要素
package要素がルート要素
属性 version(3.0), unique-identifier, profile, prefix, xml:lang, dir, id
内容モデル metadata, manifest, spine, guide, bindings

4.4.2 metadata 要素
package要素の最初の子供
属性 なし
内容モデル dc:identifier, dc:title, dc:language, meta, link

metadata のプロファイルをルートのpackage要素のprofile 属性を使って参照しなければならない。

prefix属性でmetadataプロファイルにない接頭辞を追加できる。

4.4.3 DCMES identifier要素
metadata セクションに最低一つの identifier要素を含まねばならない。これにUUID、DOI、ISBN、ISSNのような単一の出版物用識別子を含む。
要素名: dc:identifier
名前空間http://purl.org/dc/elements/1.1/
metadata の必須の子供
属性:id、prefer
内容:テキスト

ビット単位で同じ出版物は、同じバージョンで同じ最終更新日を保持しなければならない。

パッケージ識別子:最終更新日をもつユニーク識別子から構成する。文字の誤り訂正、マークアップの修正は同じユニーク識別子で良い。重要な改訂は新しい版となり、ユニーク識別子の変更に帰結する。

将来、DCMESのidentifierに代え、DCTERMSのidentifierになる。

4.4.4 DCMES title要素
出版物の名前を表す

要素名:dc:title
最低1個は必須

将来、DCMESのtitleに代え、DCTERMSのtitleになる。

4.4.5 DCMES language 要素
出版物のデフォルトの言語を表す。

要素名:dc:language
metadata の必須の子供

4.4.6 meta 要素
パッケージメタデータを含む手段

要素名:meta
metadata の子供。繰り返し可能。
属性: property, about, id

4.4.7 link 要素
補助的な資源を出版物と関係付ける

要素名:link
metadata の子供。繰り返し可能。ゼロまたは一個以上。
属性: href, rel, id, about
link要素のhref属性で識別する資源は、補助的なものでありmanifestのitemに表現されてはならない。

4.4.8 manifest要素
出版物の資源を各item要素に表して全てリストアップする。

要素名: manifest
package要素のmetadataに続く二つ目の子供。
属性: id
内容:一つ以上のitem(必須)

4.4.9 item要素
出版物の資源を表す。

要素名:item
manifest要素の子供
属性:id, href, media-type, fallback, properties, media-overlay

4.4.10 spine要素
manifestのitem参照の順序リストを定義してEPUB出版物の内容の閲読順序を定義する。

要素名:spine
パッケージ要素のmanifestの次の子供
属性:id, toc
多数のitemref要素(必須)

OPF2のNCXはEPUBナビゲーション文書に引継がれた。

4.4.11 itemref要素
spineの子供で、資源の順番リストを表す。

要素名:itemref
属性:idref, linear, id, properties

4.4.12 guide要素
OPF2のguideは止めて、EPUBナビゲーション文書のlandmarksへ転換する。

4.4.13 bindings 要素
サポートしないメディアのためのカスタム・ハンドラを定義する。

4.4.14 mediaType要素
ネイティブでないメディア・タイプをハンドラと関係付ける。

要素名:mediaType
bidingsの子供。
属性:media-type, handler

5. パッケージ・メタデータ
5.1 出版物識別子
5.1.1 ユニークな識別子
metadata要素セクションの中のdc:identifier要素の中に保存する。
package要素のunique-identifier属性から参照する。
できるだけ頻繁には発行しない。
新しい識別子は、メタデータの更新、エラーの訂正あるいは出版物の微小な変更
では新しい識別子を発行しない。
参照、配布の目的でできるだけ永続させる。

5.1.2 パッケージ識別子
同一のユニークな識別子をもつ出版物の区別のために新しいパッケージ識別子を導入する。これはmetadataセクションの実際のプロパティではなく、ユニーク識別子と最終更新日から得られる値である。
パッケージ識別子を作成できるために、DCTERMS modified属性に最終更新日をひとつだけ含めなければならない。値は、XSD-DATATYPES dateTimeに準拠する値:CCYY-MM-DDThh:mm:ssZ。UTC時間、zにタイムゾーン
空白を許さない。@を区分子として使う。

5.2 ダブリンコアメタデータ語彙の変遷
DCMES title, identifier, language 要素は必須だが、将来の版で廃止するだろうから、DCTERMS語彙を含めるように強く推奨する。各DCMES要素にはprefer属性を設定して、新しい特性を使えるようにする。

5.3 メタデータ特性