Access社のEPUB3 リーダー なかなか良いですが。

今日は東京ビッグサイトで開催中の「スマートフォンタブレット2011秋」に行って、ACCESS社のNetFront Book Reader EPUB Editionを見て来ました。

Android タブレット上で、縦書きルビを含む日本語文書を綺麗に表示できるようで、まずまずの出来と思います。iBooksでできていない縦書きのページネーションもできています。

但し、おそらくこのEPUBリーダーは単体で配布されることはなくて、いろいろな出版社のショップ構築用のソリューションとして提供されることになると思います。出版社が運営するショップで電子書籍を購入すればインストールされるということになるのでしょう。

そういう意味では、CAS-UBのような制作のみのサービスから直接使うということはできないということになりそうです。このあたりは、確定的ではないですが。

なお、このEPUBリーダーはWebKitを使っています。WebKitは、LGPLライセンスなのでおそらくACCESS社が改造したソース(のうちスタティックリンク部は公開義務あり)はいづれ公開されることになると思います。これを他の開発者が入手してReaderをビルドすれば、類似品を作成することもできるのではないかと思います。そうやって配布する道は残るでしょう。

但し、巷のうわさでは、iPadにはWebKitのライブラリーは一つしかインストールできないということです。そうなりますと、ACCESS社のEPUBリーダを、iPadの上で使うのは難しいということになり、なかなか難しい面もありそうです。

あとは、やはり数式対応は現時点ではWebKit依存だそうです。WebKitの数式対応のレベルの低さから見ると数式対応は当面期待できそうもない、と判断しました。

○CAS-UBの第3回紹介セミナーを開催します。
詳細は:
http://www.cas-ub.com/info/index.html