EPUBへのモリサワフォントの埋め込みを検討する

モリサワフォントのサーバライセンス契約には、フォント埋め込みに関して次の条件が記載されています。

(1)指定サーバ上で本フォントを埋め込むことができます。
(2)本フォントの埋め込みについては、次の条件を満たすことを要します。
a. 特定デバイス上で作成したデータに使用されていた本フォントのみを埋め込むこと。
b. 埋め込んだ本フォントが取り出されて、フォントとして使用できないこと。
c. 埋め込んだ本フォントにより表示される文字が変更できないこと。
d. 新たに入力された文字が、埋め込んだ本フォントにより表示されないこと。

これを読むとEPUBにサーバサイドでモリサワフォントを埋め込むことはできるようですが条件があるとされています。
a. はサブセット読み込みならOKだが、フルセット埋め込みは不可ということでしょう。
b. はEPUBの場合は難読化すればOK。
c. はどういう意味か良く分からない。(要確認)
d. はEPUBについては現在の難読化のアルゴリズムで満たせるかどうか良く分からない。(要調査)

EPUBへのフォント埋め込みは、ライセンス上できそうだけど技術面で少し調査の必要があるようです。あとは、Readerの対応状況になりそう。

※「できる」、「できない」、というのは「一般の人でできる範囲」と解釈します。

EPUBにフォントが埋め込まれていないならば、EPUBを表示するときは、閲読端末の環境にあるフォントしか使えないことになります。

従って、フォント埋め込みができないならば、モリサワフォントを買って、「モリサワフォントが使えます!」と言っても、実質的に、何の意味もないことになってしまいます。ということで、これは結構重要課題なんだけど。